下痢や軟便をくり返す、フードを変えるとすぐお腹を壊す——そんな犬には、消化への負担が少ない日常フードを選んであげることが、暮らしの工夫の一つになります。ここでは、消化にやさしい一般フードを選ぶときの目安と、候補となるフードの比べ方を整理します。
なお、フードを変えれば下痢が治るというものではありません。下痢の原因はさまざまで、フードの見直しは負担を減らす工夫にすぎません。症状が続く・くり返すときは、まず動物病院を受診してください。気になる症状が続く犬向けの「療法食」は獣医師の指導のもとで使うもので、このサイトでは扱っていません。
消化にやさしいフードを選ぶ4つの目安
商品名やうたい文句より、まず中身を見るのが確実です。次の4点を手がかりにすると、消化への負担を抑えやすくなります。
1. 主原料が、消化のよい良質な動物性たんぱくか
パッケージの原材料表示は、配合量の多い順に書かれています。最初に来るのが消化のよい良質な肉や魚であるかを見ます。
2. 脂肪分が高すぎないか
脂肪分の多い食事は消化に負担がかかりやすいとされます。お腹が弱い犬では、極端に高脂肪なフードは避けたほうが無難です。
3. 適度な食物繊維が含まれているか
繊維はお腹の調子を整えるのに役立つとされますが、多すぎても少なすぎても合わないことがあります。「適度に」含まれているかがポイントです。
4. 不要な添加物が少ないか
着色料や香料など、嗜好性のためだけの添加物は、お腹が敏感な犬では少ないほうが安心という考え方が一般的です。
切り替えは、1週間かけてゆっくり
どんなに良いフードでも、急に変えるとそれ自体がお腹の乱れにつながります。いまのフードに新しいフードを少しずつ混ぜ、便の状態を見ながら7日ほどかけて割合を増やしていくのが一般的な目安です。便がゆるくなるようなら、無理に進めず一段戻します。
候補となる一般フードの比べ方
消化への配慮をうたう一般プレミアムフードはいくつかあります。下の観点で横並びにすると、その子に合うものを選びやすくなります。
| 比べる観点 | チェックすること |
|---|---|
| 主原料 | 消化のよい良質な動物性たんぱくか |
| 脂肪・カロリー | 高すぎないか、体格や活動量に合うか |
| 粒の大きさ・形 | 小型犬なら食べやすい小粒か |
| 切り替えやすさ | 少量から試せるか、まとめ買い前提でないか |
| 価格と続けやすさ | 毎日続けられる価格帯か |
具体的な候補や各フードの詳細は、公式情報を確認のうえ順次掲載します。
あわせて、量も見直す
フードの質と同じくらい、量も大切です。与えすぎは、それ自体がお腹のゆるさにつながることがあります。体重・年齢・避妊去勢の有無から1日の適正量の目安を、給餌量・カロリー計算ツールで確認してみてください。
下痢や軟便そのものの対処は、犬の下痢・軟便と食事で整理しています。